2015年8月16日日曜日

No.105(自分の解釈ではなく- アイザック・スターン)

自分の解釈ではなく

あなたがたがあらゆる霊的な知恵と理解力とをもって、神の御旨を深く知り、主の
みこころにかなった生活をして真に主を喜ばせ、あらゆる良いわざを行って実を結
び、神を知る知識をいよいよ増し加えるに至ることである。(コロサイ 1:9〜10)


バイオリニストのアイザック・スターン氏は、ロシア生まれのユダヤ人です。両親を
アウシュビッツで亡くすという悲しい経験をしたスターン氏は、日頃から、音楽に
よって子供の心にぬくもりを与える必要を感じていたそうです。
 1996年に九州で始められた「宮崎国際室内楽音楽祭」で、スターン氏は、若いバ
イオリニストたちを熱心に指導しました。1997年の「第二回 宮崎国際室内楽音楽
祭」でも、スターン氏の公開レッスンがありました。
全国から選ばれた、小学5年生から大学1年生まで七人のバイオリニストの卵たち
が、難しい曲を見事に弾いたそうですが、その時のスターン氏のことばが、朝日新聞
に紹介されていました。
 「『私がこう言ったから』とか、『自分はこう弾きたいから』と弾くのではだめだ
よ。モーツァルトやベートーベンが指示したとおりに弾きなさい。一つひとつの音符に
は意味があるんだからね。」
 世界的なピアニストである内田光子さんが、以前、テレビのインタビューに答えて
こんな事を言っていました。
 「私がシューベルトの曲を弾いているとき、皆さんは、シューベルトを聴いている
のではありません。内田光子のピアノを聞いているのです。私がもっとシューベルト
の心を理解して、もっともっと上手に弾けるようになったら、もしかしたらその時、
本当のシューベルトを聴いていただくことができるかも知れません。」
 私たちが聖書を読み、信仰生活をする場合にも、同じ事が言えると思います。
 一番大切なことは、自分勝手な解釈をするのではなく、神様が私に何を語っておら
れるのかをよく考えて、神様の御心を第一にうかがうことです。

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