リンカーンの母の遺言
アメリカ16代大統領となったアブラハム・リンカーン(1809-65)が、まだ幼い時の
ことであった。彼の家は貧しく小さな丸太小屋に住み、着たきりスズメの鹿皮の下着
のまま寝っころがるような生活をしていた。けれども母のナンシーは、そんなまずし
さにまけないで、人間にとって一番大切なものは物質ではないということを、まだ幼
い二人の姉弟に教えてきた。 リンカーンが10歳の時、彼の愛する母は、マラリヤ
にかかってしまった。彼女は、いよいよ神のみもとに召される時がきたことを悟った
とき、枕元にリンカーンと姉をまねいた。
病で痩せおとろえた手で、リンカーンの手をとり、頭をなでながら、信仰深い母は
いった。「おまえがこれからもっとも大切にし、そして実行してもらいたいことがあ
ります。これは、聖書の教えですが、お母さんの願いでもあります。神を信じなさ
い。そして正直に生きなさい。お父さんを助け、姉さんと仲よくし、隣人を愛しなさ
い。」 これを遺言として、母の魂は彼女の信じるイエスのみもとに召されて行っ
た。
1818年10月5日、母35歳、姉のサラは12歳のことであった。
「わが子よ。あなたの父の訓戒に聞きしたがえ。あなたの母の教えを捨ててはならな
い。」 箴言1章7節
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リンカーンの母
1861年、アブラハム・リンカーンはアメリカ第16代の大統領の重い栄冠を勝ち
得た。彼はその就任式にのぞんでこのように語った。 「もし今日まで、わたしが何
かをなし得たことがあったとしたら、それは、信仰篤い母の賜物であります。また、
今後わたしが何かをなしうるなら、それは母の祈りの賜物でありましょう。」
「あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。」箴言 23章25節
【アブラハム・リンカーンのことば】
聖書は、神が人間に賜った最もすばらしい賜物である。人間にとって望ましいものは
すべて聖書にある。聖書はそれ自身の権威を裏づける無数の証拠を持っている。
【アブラハム・リンカーンのことば】
「聖書はこれまでに神がくださった最上のギフトであると、私は信じている。世界の
救い主から発する一切の良きものは、この書を通して我々に伝達される」。
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